某月某日
就職雑誌の取材を受けました。このところ、インタビューの内容は多岐にわたっていて楽しいです。映画雑誌ピクトアップの方々も自宅にお招きしたし、ホイチョイプロダクションの馬場康夫さんとラジオでお会いできたのも嬉しかったです。 |
 |
某月某日
アイディアをまとめるときには、しばらく海辺をドライブしてから、ボーッと独りで考えます。思いついた百のプロットのうち、九十九までがボツですね。決定は自分で下します。以前から、編集者と打ち合わせなどはしません。いまの担当のSさんはいい人ですけどね。 |
 |
某月某日 ビリヤードに熱中していたのはもう10年も前のことかな? ひさしぶりでも、身体は覚えているものですね。「千里眼
メフィストの逆襲」のビリヤードの描写のためにゲームをして以来です。あれは記念すべきダビデの初登場でした。 ダビデが時々「千里眼」の小説内小説を持ってくるのは、ギャグではなくて次回作「背徳のシンデレラ」の伏線です。記憶に留めておいてくださいね。 |
 |
某月某日 北関東にドライブした時にはよく、茨城県のサザコーヒーに立ち寄りお茶をします。ここでは徳川慶喜の好んだコーヒーを、ひ孫の慶朝氏が再現なさってるんです。
慶喜といえば、「千里眼とニュアージュ」の「慶喜が新撰組を敵にまわし、追撃を受けた」というニュアンスの部分について、史実と違うのでは? とのお手紙をいただきましたが、もちろんあれはフィクションとして故意にそうしたのです。 |
 |
というのは、小説のなかで徳川埋蔵金伝説を成立させるには、慶喜は「じつは一般に知られる史実とは異なり、あらゆる勢力を手玉にとった孤高の策謀者だった」と描かねばならないのです。幕末のあの時代まで四百万両もの金を隠匿できたのですからね。 実際の慶喜の立場はもっと複雑で、新撰組とも直接の接点はありません。 陣場社長が展開する「埋蔵金が存在する根拠」が丸ごとフィクションであることは、歴史に詳しい方はお判りいただけると思います。江戸の無血開城も、実際には慶喜自身は「数日明け渡すだけ」と騙されていたとも言われています。 馬渕が陣場のセリフを受けて、「有力な説」と言いますが、そんな説はありません。御朱印書も存在しないのです。 赤城山にしろ袖ヶ浦にしろ、四百万両を運ぶのは物理的に難しかったでしょうね。
そんなことを考えながら、きょうも将軍コーヒーを美味しくいただきました。 |

 |
某月某日
渋谷の事務所の窓から見下ろす駅前交差点です。あの角の「三千里薬品」って看板が、いつも選択的注意集中で無意識のうちに目に飛び込んでくるのは、もう職業病ですね…。
次回作の「千里眼 背徳のシンデレラ」は友里佐知子の生い立ちから死去までを中心に描く異色な話で、「千里眼とニュアージュ」に比べると重い内容になってます。「千里眼
マジシャンの少女」で逃亡したままの鬼芭阿諛子と岬美由紀の最後の対決。蒲生誠警部補もひさしぶりの登場です。 ダビデの素性と本名も明らかになりますよ。
これはもう脱稿済みで、次の作品に取り掛かろうと思ってます。 |
 |
某月某日 これは「マジシャン」と「ミッキーマウスの憂鬱」の中国語版です。
「マジシャン」の中盤、「紙幣印刷機」のマジックの仕掛けをプレス機としてクリーニング店に売りつけるくだりは「こんなことを本気にして騙される店主はいないだろう」と指摘する人もいましたけど、そうでもないです。これはマギー司郎さんが演芸場で紙幣印刷機のマジックを演じて、偽札作りの現行犯として通報されてしまった一件が元になっているのですから(「トリビアの泉」でも放送されましたね)。 事実は小説より奇なり、ですね。
しかし、この「ミッキーマウスの憂鬱」の表紙にある大観覧車はなんでしょう? まさか葛西臨海公園の? そんなわけはないですね。 |
 |
某月某日
ハードカバーの文庫化で大幅に直す作家として定着してしまったようなんですが、僕自身は、ハードカバーと文庫は違う読者層だという認識なんです。単体の作品としてお読みになる方がハードカバー、シリーズ読者の方が文庫という認識です。だから文庫で書き加えているときもあれば、削っているところもあるんですよ。ご存知でしたか?
でも、「催眠」「千里眼」「マジシャン」シリーズは結局、すべて文庫版がお薦めなんです。 |
 |
某月某日 これは、自宅にふたつあるガレージのうちのひとつです。CLS500のセカンドカーはSLK350です(レクサスSC430は事務所に停めてます)。
直進安定性といい、小回りのきくハンドリングといい、前のモデルよりずっとよくなりました。でも内装は過剰に豪華です。タオル使って拭いちゃいけないなんて、かえって不便ですね。 |
 |
某月某日 前にもご紹介したホームシアターにTHXサラウンドシステムなるものを導入してみました。
でもこのシステムが真価を発揮するのはやっぱりルーカスフィルムの「スターウォーズ」、それもエピソード3ですね。ソフトによっては、THXの表記があるのにたいして音響効果のない物もあって、それは残念なところです。 |
 |