Novel Of Keisuke Matsuoka

千里眼の教室
角川文庫 ;ISBN 9784043836079 ; (2007/05)580円(税込)
 生徒たちが高校校舎に立てこもり独立自治を宣言?! 我が高校国は独立を宣言し、主権を無視する日本国へは生徒の粛正をもって対抗する。前代未聞の宣言の裏に隠された真実に岬美由紀が迫る。いじめ・教育から心の問題までを深く抉り出す著者渾身の書き下ろし第5弾

 前作巻末で「奇数月は千里眼の月!」と告知されていた通り、角川での新シリーズは2ヶ月に1作というハイペース。しかも今回の第5弾は「ミッドタウンタワーの迷宮」と同じく増ページだ。
 学校問題を扱った小説は数多いが、そこは千里眼シリーズ。事件も派手で、冒頭から名古屋駅前ミッドランドスクエアからテルミナ地下街へのチェイス、岬美由紀はF15を駆って危機的状況の高校へ……という具合だ。学校での問題も戯画化され、風刺的なニュアンスで問題および解決策が描写されているのも、エンターティメント重視のこのシリーズならでは。
 新シリーズの前4作とは趣を異にした作品だが、スピード感と爽快感は変わらず折り紙つき。
 なおこの作品には、「催眠」の嵯峨敏也を主人公にした完全別バージョンが存在し、当サイトからダウンロード可能である!
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