Novel Of Keisuke Matsuoka

催眠  東宝 商品コード:D110485777  4800円 
 都内各所で謎の変死事件が続発。死体はいずれも自殺のように見えるが、 常識では考えられない異常な死に方をしていた。身体中の骨が折れるまで全力疾走し、 骨折死した陸上選手の女。厚さ1cmのガラス窓を突き破って墜落死した初老の男。結婚披露宴中に自らの首を締め上げ窒息死した新郎などだ。これら異常な死を遂げた者に共通しているのは、 皆、 死に際に「ミドリの猿」という謎の言葉を言い残していたこと。捜査一係の櫻井刑事に協力を請われた心理カウンセラーの嵯峨は、 死者に何らかの催眠暗示がかけられていた可能性を示唆するのだが…。
催眠術師として名高い松岡圭祐の同名小説を、 ダークな世界を独自の映像で描く落合正幸が監督したヒプノティック・サイコホラー。先の読めないスリリングなストーリー展開、 特異な音響と映像が観る者の深層心理に訴えてくるという新感覚の日本映画だ。また、 主演の稲垣吾郎、 菅野美穂が存在感溢れる演技で作品中に見事にシンクロしている


「催眠」を原作にしているが、プロットは制作準備当時に刊行されていた松岡圭祐の第2作「水の通う回路」を下敷きにしている。映画では「水の通う回路」の黒いコートの男が、「催眠」の緑色の猿と設定を統合し、ミドリの猿として象徴的な存在としている。