Novel Of Keisuke Matsuoka

ヘーメラーの千里眼(下)
小学館 ; ISBN:4094037969 ; (2005/03)650円(税込)
 伊吹直哉の起こした過失事故がマスコミに漏れ、防衛庁は窮地に立たされる。だが、一連の出来事がアルタミラ精神衛生の陰謀ではないかと疑った岬美由紀は、本拠への侵入を決意する。そこで見たものは…。
中国の麻薬密売組織が雇った凄腕パイロットとの息詰る空中戦。岬美由紀の過去と現在が語られた軍事サスペンス巨編、怒涛の展開をみせる下巻。

 回想を含めて比較的スローペースだった上巻から一転、下巻はいつものように怒涛の展開と相成る。
 下巻におけるハードカバー版との違いは、アルタミア精神衛生との決着の場面にある。親本では崎谷や見鏡があっさり自殺して片付いていたが、この文庫版では逃亡を図ったり、倉庫の爆破で証拠隠滅を画策するなどシリーズの悪役にふさわしいガッツをみせる。見鏡のフェラーリと対決する美由紀のドライビングテクニックも描かれる。