Novel Of Keisuke Matsuoka

千里眼とニュアージュ(上)
小学館 ; ISBN:4094081003 ; (2005/11)630円(税込)
 史上最大のIT企業が設置した 『48番目の都道府県』 萩原県。そこはニートと呼ばれる無職の人々や失業者たちが、生活費も支給されながら暮らす最先端の福祉都市だった。
 だが住人たちは悪夢にうなされている。炎、地獄の骸骨そして金縛り。ニート天国・萩原県には巨大な陰謀が眠っていた。
 イラクから帰国するや、不可解な速達を受け取った臨床心理士・岬美由紀はふたたび混乱の渦中へ疾走。しかしそこにはメフィスト・コンサルティングの影が――。
 岬美由紀と、『蒼い瞳とニュアージュ』のヒロイン一ノ瀬恵梨香の運命の出会い!千里眼シリーズ初となる待望の文庫書き下ろし最新作上巻。

 
シリーズ初の文庫書き下ろしでの登場となる本作は、先行して発行された業者向けの簡易装丁本で、全国主要書店長による投票の結果「千里眼シリーズ歴代第1位の面白さ」と保証されたいわくつきの傑作。
 シリーズ初期の「展開の意外性」や「心理学的アプローチ」「キャラクターの魅力」を余すことなく投入し、しかも何十倍にもパワーアップしている。ニート問題、IT企業など時事性を持った設定と読みやすさもシリーズならでは。岬美由紀のキャラクターも第1作のイメージに近く、プロットの疾走感も近年最も秀でた作品となっている。