Novel Of Keisuke Matsuoka

千里眼 背徳のシンデレラ(下)
小学館 ; ISBN:4094081038 ; (2006/04)790円(税込)
 臨床心理士・岬美由紀は謎の神社の境内に、日本経済を復興させる鍵となる発明が隠されているのを知る。それは友里佐知子の意志を受け継いだ鬼芭阿諛子の、国家転覆に賭ける恐るべき計画の決め手だった。
 紅白玉の予言や生体時計の秘密を暴き、真実に一歩ずつ近づく岬美由紀を待っていたのは、運命を根底から覆す逆転劇だった――。
 千里眼の系譜に決着をつけるべく、ヒロインは恒星天球教との最後の戦いに向かう。
 シリーズ最長となる圧倒的なボリュームと壮大な規模で描かれた著者渾身の書き下ろしエンターテインメント下巻。

 
この下巻では友里佐知子が第1作の東京湾観音事件の準備を進めるようすも描かれるが、岬美由紀との出会いで示される年齢から逆算して、今作の美由紀は1978年生まれ、ちょうど今年28歳ということになる(どうやら1年ごとに誕生年もずれていくらしい)。6月生まれということも併せて、釈由美子のデータとぴたりと一致する。また、この友里と美由紀の出会いの場面、千鳥が縁の桜の下で友里が「羨ましいわ。あなたには未来があるのね」とつぶやく場面は、なんと「洗脳試験」の最後のページでちゃんと回想されている! シリーズをつなぐ秀逸なエピソードだろう。なお、白紅神社のトリックは、科学的に実現可能なものである。
詳細