Novel Of Keisuke Matsuoka

千里眼トランス・オブ・ウォー(下)
小学館 ; ISBN:4094037985 ; (2005/07)650円(税込)
 美由紀は、戦争を推進する人間の心の動きである「トランス・オブ・ウォー」の理論をイラクの人々を前に説くが、イスラムの教えに抵触する、と最悪の刑務所オムカッスルに送られる。過酷な刑務所生活の中で虫の息となった岬美由紀の前に、全身を包帯で包んだ謎の男があらわれる。果たしてこの窮地を脱することができるのか。岬美由紀が臨床心理士を目指した理由も明らかになるシリーズ最長編。


 この下巻でメフィスト・コンサルティング・グループの子会社、マインドシーク・コーポレーションなる企業が登場、ジェニファー・レインなるコンサルタントがブッシュ大統領のもとに派遣されている。メフィスト・グループが「千里眼の死角」以降も存続していることを表すものだが、グループ内に別名の企業が参入しているあたりに、今後どんな展開が待っているのか期待させる。
まさに驚天動地の結末を迎えたあと、シリーズ次回作は「千里眼とニュアージュ」が予告されている。上巻で匂わされていた岬美由紀、一ノ瀬恵里香との因縁の出会いだ。